毛髪とは
毛髪は爪と同じく皮膚の付属器官で、単に皮膚の上に生えているのではなく、皮膚が形を変えて分化したものです。
毛髪は、毛乳頭が毛細血管から血液を取り込み毛母細胞に渡され、細胞分裂を繰り返すことでつくられています。毛母細胞にたくさんの栄養が送りこまれ、血流が活発でないと、髪の毛は上手く作られません。 当然ながら、血行不良や栄養不足は抜け毛・薄毛の原因となります。
毛髪は大部分がタンパク質
髪の毛の80％程度はケラチンというタンパク質からできており、その他には水分、メラニン、脂質などで構成されています。ケラチンタンパク質は、爪を構成しているものと同じで、普通のタンパク質と比べても丈夫で硬い上、弾力があるという特徴があります。 タンパク質は、アミノ酸が多数つながって構成されている高分子化合物です。
ヘアサイクルとAGA
人間の頭髪は生えてから同じものが一生伸び続けるのではなく、一定期間成長した後に自然に抜け、またしばらくすると、同じ所から同じような毛が生えてきて、全体としては毛量は一定しています。
この生え変わりの現象を毛周期（ヘアサイクル）と言い、このヘアサイクルは年2～6年続きます。
ヘアサイクル（毛周期）は、「成長期→退行期→休止期」 と段階をふみ、髪の生え変わりを繰り返しています。
AGAとは「Androgenetic Alopecia」 のことで、男性において最も一般的な男性型脱毛症の形態です。遺伝や頭皮の血行不良、男性ホルモンであるジヒドロテストステロンの影響を受けることが特徴的です。日本人の成人男性の3人に1人はAGAが発生してると考えられています。
AGAの場合、男性ホルモンの作用でヘアサイクルの周期が乱れてしまい成長期（髪が成長する段階）が短くなることにより短く弱々しい毛髪が増え、結果的に薄毛が進行します。また不規則な生活や栄養不足、タバコやアルコールも薄毛の原因となります。
AGA治療薬の種類
AGA治療薬には、主に、AGAの原因であるジヒドロテストステロンの産生を抑えることによって、抜け毛を抑制し、ヘアサイクルを正常に近づける作用がある薬として内服薬だとプロペシア（フィナステリド）、ザガーロ（デュタステリド）。外用薬にはケトコナゾールシャンプーがあります。
また頭皮の血行を良くする薬としては、内服薬はミノキシジルタブレット、外用薬としてミノキシジルローションやカルプロニウム塩化物（アロビックス）があります。
AGA治療にはジヒドロテストステロンの産生を抑制する薬と、頭皮の血行を良くする薬の両方を併用する等の多角的な治療が効果的です。
毛髪に必要な栄養素必須アミノ酸リジン
また、AGA治療薬に加えて毛髪に必要な栄養素の摂取も重要です。
ケラチンの合成を進める亜鉛や毛母細胞の働きを助けるビタミンなどは毛髪を作る上で欠かせない栄養素となります。
また、前述の通り毛髪の大部分を占めるのはタンパク質なので健やかな毛髪の生成には良好なタンパク質（アミノ酸）の摂取は不可欠です。
体を作るアミノ酸は20種類ありますが、その中でも特に体内では合成することができない9種類の必須アミノ酸のひとつであるリジンは毛髪の成分と密接な関りがあるため、単独でもAGAの改善が期待できます。また他のAGA治療薬の効果を高める作用もあり、特にミノキシジルとの相性がよいことが知られております。
リジンは体内では合成することができないため、食品やサプリメントなどでしか摂取することができません。
食品では桜エビやゼラチン、チーズ、鶏肉、かつお節などに多く含まれますが毎日意識して食べ物から必要な量を摂取するのは難しいでしょう。
リジンを安定して毎日摂取したい方にはサプリメントの服用をお勧めします。
まずはAGA治療専門の医療機関・クリニックで相談しましょう
AGA治療薬の服用に加えて必要な栄養素の摂取、リジンなどのサプリメントの服用などは薄毛治療のサポートとなるでしょう。しかしどんなに必要な栄養素でも過剰摂取をすると体に毒となったり、結果的に毛髪に悪い影響を与える可能性もあります。
サプリメントの服用に関しても一度専門のクリニック等で医師への相談をお勧めします。特に治療中の病気をお持ちの方などは持病薬との相互作用などを相談しましょう。
当院もED・AGAの専門クリニックとして独自のサプリメントのリジンも取り扱っております。ぜひ一度大宮ユナイテッドクリニックにご相談ください。大宮駅から徒歩すぐで予約は不要です。ちょっとした空き時間にぜひお立ち寄り下さい。
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